墓碑銘。

札幌の初老を迎えた♂が、ブラック企業と戦いながら転職戦線を生き抜き、本当の友情を求め彷徨う姿を自ら語り続ける悲劇

結局経営者は「人」を舐めてる

俺に辞表を書かせようとして。で。前の日はどういう話し合いだったかというと。



1カ月間有給があるからそれ休んでいいと。それで。その間に次の職場が決まったらそこで自主都合退職ということにしようっていう。話で合意したはずなんですよ。それでついては退職願いを書いてくれってことだったんですね。あ。じゃあそういうことなら退職願っていう形になるよね。と。「退職願」と「退職届」って意味が違うんですね。「退職届」というふうに書くとかなり強い意志の表示になる。やめるぞっていう。



これは基本的に撤回ができないと言われているんです。だって「退職届」だから。「辞めます」ということなんです。「辞める」ということは労働者側の大きい権限だったりするんです。ただ、「退職願」というふうに書いて提出する場合は、「お願い」なんで。つまりなんで「お願い」かったら。現実的に現実社会で「辞めますから」って言っても。本当は法律上2週間前に退職届という形で意思を表明すれば2週間後にはもう会社行かなくていんですよ。それぐらい「退職届」って書いて提出すると、その退職する権利というものをハッキリ行使するっていう意思表示になってしまうんだけど。



「願い」って書いた場合には。実社会でそういうふうに「辞め」れるっていうのはなかなかないんんですよ。会社側にだって都合あるから。引き継ぎだのなんだのしなきゃいけないから。その引き継ぎの期間をどうするかとか。辞めるにあたって退職金どうする?とか。残った有給休暇どうする?とか。そういう話にはなるんですよね。それを調整するためにに日取りがいるだろうと。というところで労働者側は「退職願」って書いて。辞めたいからそういう話をしましょうよって言う意思表示なんですね。



だから「退職届」っていうものでその意思表示する退職っていうことよりも、もうちょっと一段階柔らかいというか、一歩下がった、退職というゴールからちょっと一歩下がった意思表示が「退職願」なわけなんです。だから「退職願」はことによっては撤回ができる。まだね。だからその意味で「退職願」を書いたんです。しかも。「○月☓日付で」という日付を入れなかったんです。



なぜなら。有給休暇の消化期間、なおかつ+アルファでもうちょっと長い休みを与えてやるみたいな話だったので。それだったらいいですよって。結構良心的な退職のもってきかただなぁというふうに思ったんですね。そういう退職の道筋をつくってくれるなら。だったら別に会社都合でなくても自己都合退職でもいいですよ。って話としてオレは理解していたのに。「退職願」と書いて次の日に持っていったら今日をもって退職だ。みたいな話にもってかれるわけですよ。



これ明らかにだまし討ちなんですよ。ただオレそれに対して何も言うこともないなぁと思ったんですね。というのは前の日からいずれにしても辞めさせたいんだろうし。こっちはこっちで虎視眈々と未払残業代とかをを巻き上げてやれと思ってたんで。でどっちにしても労働審判だと思ってたから。あーそーかと。てこういう辞めさせ方させ方するんだぁ。っていうぐらいにしか思ってなかった。



で。どっちにしてもどういう辞め方であっても結局労働審判で訴えてカネ巻き上げるつもりだったから。どうでもいいやって。労働審判の中で自己都合退職を会社都合にすり替えることなんて簡単だろうっていうふうに思っていたんです。



1回目に退職強要を受けた時の経験と教訓とどうやったらいいっていうモノのおかげで、2回目のそのだまし討ちの「クビトラップ」にかかった時に。別にそんなに狼狽することがなかったんですよ。これがやっぱ大きかった。やっぱり1対5の超ハンディキャップマッチでも全然揺るがなかったし。どうしようって右往左往をすることもなかったし。なんかこんな風にやられたぜ。みたいな形で凹むこともなかったんです。



却って計算した額が1回目労働審判やったときよりも大きかったし。これはやれるぞと思ってでちょっと気合い入ったんですね。



ただ。



説明したとおり依頼した弁護士の先生が人気だったので、かなりの時間が掛かったんです。8ヶ月も掛かったんですね。最初の審判期日にこぎつけるまで。で。その8カ月の間にあんまり待ってもいられないんで。どうしようかなと思って。



で。



やっぱりどんどんどんどん金がなくなっていくわけですよ。けっこうこれがつらい。生活費もままならなくなったから。やっぱりねどっちにしても就職活動をしなきゃいけないわけで。だから。そういう労働審判だとかなんとかって休まなきゃいけないとかって出てくるんだけど、とりあえずあの就職活動をしようと思って。で就職活動したんですよ。



そしたら。ある商社さんで内定もらったというか、決まったんで。そっちへお世話になろうということで入ったんだけど。



ただ。



ちょっと働いてみて。同い年の「所長」っていうのがいたんだけど。ちょっとその人がねぇ。なんだろうなぁこんな感じなのかって思って。その人も中途で入ったって言ってて。何年目なのか知らないけどこれでいいのかなぁって言う。ちょっとねぇ俺の目から見て常軌を逸してるなと。なんか常に暇そうにぷらぷらぷらぷらしてるんですよ。事務所ん中。いいのかなぁ…っていう。世に居る営業職ってみんなあんなにプラプラしてるのかなぁ?日本のまぁちょっとブラックっぽい会社でも営業職の人たちは、まぁまぁなんか自由にやっていいんですよね。暇そうていうか。ぷらぷらというか。まぁその代わり土日とかねかなり休み削られる部分はあるんだけど。なんだかなぁ。いいのかなぁみたいなね。あまりにもアレなのかなぁ?オレがすごい戦闘的な営業スタイルの会社ばっかりを経験したから平和ボケしているように見えるのかも分からないけど。



その商社で扱っているものが。あまり言うと自分の素性もバレるしその会社のこともなんか悪く言ってるぞ。ディスってるぞ。みたいな形で言われても困るからあんまり詳しく言えないんだけど。扱ってるものがもう斜陽産業な感じな業種なんですよ。で。生き残っていけるかな?この商社っていう感じがした。なんか。なんかあんまり将来性を感じない。で。結局その会社も代替わりするっていう過渡期に今もある会社なんだけれども。その2代目にあたるオレよりも年下なんだけど。その子があまりにも「大丈夫?」っていう感じなんですよね。今の若い経営者って「大丈夫?」っていうのは本当に多いけど。何だろうなぁ…ほんと「あなた大丈夫ですか?」みたいな感じの人で。この人に自分の人生賭けるのはちょっと「無し」だなっていうふうに思って。



所長はなんか同い年なのにワードエクセル使えません。って言うふざけたことを吐かし始めてるんですよ。オレ達の世代に。オレ41だけど。就職超氷河期で。あの今頃今更ワードエクセル使えねヤツなんか内定なんかもらえないよ。みたいな感じだったし、やっぱり自分にとって弱点はそれだと思ってたから。大学卒業と同時に仕事決まらなくてプラプラしてる間に頑張ってパソコン買って。一生懸命それなりに勉強したし。ワードエクセル使えないようにな40歳ってないよなぁ。それが普通に所長やってるっていう会社は「んー?」と思って。



で。



その商社。クリスマス前に決まって。すぐ来てほしいと。だから本採用前はアルバイトみたいな形で雇用って形をとるからって。いう話で。クリスマス前ぐらいから入って年末までアルバイトって形で入って。年明けから正社員・試用期間って形で入ってたんだけど。「パッとしないこの商社」って思ったし。正直。やってて自分でな長く続ける自信がなかったんですね。自分の力を発揮できるかどうかってよりも、肌に合うか合わないかというところでイクと…合わない。ああいう昔ながらの昭和の匂いのする商社っていうのはちょっとねぇ…せめて平成からの商社で働きたい。っていうのがあって。



12月の末からそこで働き始めたんだけど。本当に手の遅い人気の弁護士さんが。6月に依頼したのに12月ごろになって初めて動き始めて。で。満を持していきなり審判手続きイクのかって思ったら。いや。まず書面で。って言い始めて。12月の段階から半年経ってから今更書面で「払え」ってやる訳ですよ弁護士事務所の方から。おせーって。で。もういきなりやってくれみたいな話をしたんだけど。一応順序があるからって。順序があるならもっと早手て打てばいいじゃないかっていうね。12月頃書面でだして「6月ごろこういうことがあったよね?」って形で弁護士さんの事務所から書簡が行って「何かウダウダ言ってきたから労働審判だね。」って。こっちは最初から労働審判希望だったんだけど。それが動き始めたのが2月。おっそいわぁ。



で。

 

その時点で。2ヶ月その「大丈夫かこれ?」って言う商社で働いたんだけど。あまりにも人がいないんですよ。事務員さん一人+営業所長一人。所長とは名ばかりの所長なんだけど。だから。これで休めないんですね。簡単にね。だからしかも理由が労働審判つったら「何っ!?」て話になるから。なんで。思い切ってもう辞めようと思って。試用期間中だし。試用期間中って恨みこなしなんですよ辞めるって言ったって、やめてくれって言われても。試用期間てそういう意味なんですよね。これ皆さんわからない人多いんだけど。辞める側も気兼ねなくあっさり辞めれるし、クビ切る方もうアッサリ「君合わないから辞めてくれ」って言える期間。それが試用期間。ただ単に給与安く抑えられる期間じゃないんですよ。これを今の職場も勘違いしている。で悪いけど辞めさせてくれって言って。でハッキリゲロりました。「労働審判で未払分の残業代があって。揉めるから御社に迷惑かけても駄目だから。辞めます。」って。



で。



結構前の商社とカブってる取引先商社さんあって。何社か。だから、「またこいつそういうふうに会社とトラブってるんだ」っていうふうに言われてもね困るわけ。でそいつがまた今度はそこに居るってなったらただそれだけで、またその商社に恥かかすだろうっていう。実際そういうふうになるだろうし。だから辞めるって。で。また身を軽くしたところで労働審判最初の期日になだれ込むと。そういう感じですね。大まかな流れはそうなんだけど。



2社目で何が起こったのかったら。「だまし討ち」ですよね。有給休暇使っていいって+アルファーで休んで良いからって。で。次の職場を見つけなさいって。で。次決まったらそこで自己都合退職にしようってハッキリ言ってたはずなんだよねぇ。いやでもその会話から、あとで述べようと思うけど、ICレコーダーで録っておきゃよかったね。嘘ばっかだよねぇ。蓋を開けたら書いて持ってったその日に「じゃあもう君これでグッバイだ。」って。そういうやり方するならこっちだって。ってなるよなぁ



とかくの経営者なんつーのはパワハラもそうだしやり方が、まず平気で騙し打ちする。嘘をつく。どうしてそこまで嫌がらせできるんだろうか。っていうね。そこでねやっぱり経営者としての人間の質みたいのは出てくるね。



商社での仕事を始めて教わったその職場で。一人だけクビ切られたって人がいたんだけど。応接室で。その時はなんか3人で話してて。なんかいろいろウダウダ言ってて。最後にクビ切られた人が吠えてて。「うぉおー」とか言ってて。で。辞めてましたけど。辞めさせられたというか。たぶん。でもその商社の社長のことだから。そんなふうなことを言わないし。多分「アッサリも悪いけど辞めてくれ」って言ったんだと。それが多分アッサリしてていいんですよね。やっぱりお互いにどこでどういう風に再開するかなんてわからないから。今まで自分たちがお金払って雇ってた人間、言うなれば立場的に下の人間が、急にお客さんの立場になって自分たちの上の立場の人間になるかもわからない。



それがやっぱ働いていてよく起こりがちなことだし。世間を渡り歩いてる人はそういう現実が結構たくさん転がってるってのを知ってるから。そういう別れ際って結構きれいにあんまりか角立たないようにスパッと辞めるもんなんですよね。本当にどこでどういう風に転ぶかなんかわからないですよ。立場逆転するかもわかんないから。でも起こりうるし。そこをうまーく演るのが大人。当然辞める辞めさすって言うその局面は人間性がもろに出る部分ですよね。人の別れ際っていうところで広く捉えると。離婚とかもそうだと思いますね。これ全く別のテーマで出会いとかそういうものもネタにして書こうと思ってるんですけど。この別れ際、「離婚」っていうもので夫婦それぞれの人となりがぜーんぶ出るなっていうのを、オレは目の当たりにした出来事があって。すごいオレは不快なお思いをしたんだけど。それも今度書こうかなと思ってて。結構ねこれはオレの中でこういうものだな。っていうふうに感じた一つの大きい教訓んだったんで。他人の不幸で申し訳ないけど。ただ自分の中でも結構強い影響を与えられた出来事だったんで。これを書かせてもらおうかなと思うんだけどね。



で。「離婚」もそうだしケンカ別れするときのその別れたかたもそうだし。これ書いてるの4月だけど。やっぱり年度替わりって出会いもあるし別れもあるんだけど。そこでどういうふうに送り出してあげられるのかとか、迎え入れてあげられるかとか。知り合って関係が深くなって恋人同士になったりするわけですよね。彼氏彼女の関係になったときにそこからまた今まであった人間関係をどうつないでいくのかって言うところとか。結構ないがしろにしたりとかする人もいるし。特に悪いんだけど女性に多いなっていう印象があって。さっきの離婚の話をそうなんだけど。




だから辞める辞めさせるていうところは本当に俺みたいな人間にも人間を測られますよね。人と成りの器というか。この人どこの世間でもうまくやってってく人なんだろうなぁとか。そういうところにモロに出ますよ。



で話がまた元に戻って。経営者でそういう風なやめさせ方する経営者って嘘しか言わない。嘘しか言わないことはないけどほぼほぼ嘘ばっか言う。正面突破で正直に行かない。それでも会社経営できるんだって。ともすれば会社経営する人の成功させる人の条件として息をするように嘘をついて、自分にとって有益なトコロがあるなら他人を騙してもいいぐらいな。ネジが一本外れた気質っていうのは要るかもわからないなっていう。のを二件の労働審判でそういう経営者2人見て思ったりしましたね。

 

で。



実際これはまた他で知り合った一人で商売してる奴いるんだけど。そいつもちょっと頭のネジ2本本ぐらい外れてるんだけど。でも聞けばどこの大学かもわからないけどやっぱりそいつも法学部出身で。やっぱね俺と話し合うんですよ俺も法学部出身だけど。ちゃんと論理構造が頭にできているというか。でもトチ狂ってるなって気がするんだけど。



2つの会社から退職強要を受けて一つはパワハラで退職強要。一つはだまし討ちで退職強要。他にも退職にまつわる会社からの嫌がらせに色んな類型があると思うんですけどね。ある程度網羅して解説できればいいんだけど。退職強要と退職勧奨。これ似て非なるものなんで。やっぱり。会社だってやっぱり人材というか従業員の数というか、調節しなきゃいけない部分はやっぱりに出てくるんですよね。事業規模の大きさとかでは。どうしても発展してかなくて人を支えきれないというところって出てくると思うんですよね。そうなったときに果たしてこのまま人数を維持してっていうところで、そういう局面になったときに辞めさせなきゃいけない局面もあって。労働基準法もうそういうことを結構想定している条文てあるわけですよ。だからまったくもって否定してるわけじゃないんですね。労働基準法が守ろとする法益の中に経営者は如何なる状況でも人を切っちゃいけないとか一つも書いていないんです。



会社の経営の中で当然人を切っていくってことが必要になってくるから。ただその場合のルールも必ずあるんですよ。キチッと。それをちゃんと理解してない人が多い。辞めるとか辞めてもらおうとかっていうところとか、賃金のルールとかちゃんと労働基準法ってものを理解している経営者はほとんどいない。二の次三の次なんですよね。労働者の立場っていうのはないがしろにされてどうでもいいっていうか。カネだけ与えておけばいいやぐらいなね。ちょっと締め付けると文句言って来るんだから。まぁ適当に休みだとかボーナスとか与えておきゃ良いんだってぐらいのレベルで人を雇ってるんですね。なんかオレはね二回の労働審判中でそういうふうに思いました。実際今働いている商社もかなり給与が安いし。なんですかそれっていう額。非常識も甚だしい労働環境だったりするので。やっぱり今もそれは思っています。



だから。



どうやって会社と対抗していくのかって言う技術ををキチッと身につけた上で、自分が本当に「ここならいいや」って思えるような職場を探し求めて旅をする。やっぱ転職っていうものは、ぽんぽんもっとお気軽に。「アルバイトじゃないんだから。」ってよく言うんだけど。いいんですよ。アルバイト感覚で。そんなポンポンポンポンポン職なんか変えて。会社なんてポンポンポンポン人切ればいいやとしか思ってないんだからだから。だから退職強要ていうものが起こるし。本当に甘く見てる労働者を。特に労働審判2回目の商社は。本当に甘く見てたと思う。1回目の商社は知ってたはずですよ。警戒しているというか。だからオレに「自分から辞めます」って言わせたかったんですよね。オレはそれは絶対自分から言わなかった。だからあんだけ長期戦になったんだと思うし。