墓碑銘。

札幌の初老を迎えた♂が、ブラック企業と戦いながら転職戦線を生き抜き、本当の友情を求め彷徨う姿を自ら語り続ける悲劇

「The クビトラップ」

前回の内容をおさらいすると。自主都合退職をさせられたという話の途中ですね。

で。


それまで普通に働いてて。それこそ俗に言うOJT って言うヤツ。オンザジョブトレーシング期間だったんですよね。


社会経験あって同じような、同じ商材ではないですけど、会社で働いたこともあって。まあそういうところで学んできたものを一旦ゼロにして。ゼロのところから自分なりに吸収し、こういうことなんだっていうふうに学びながらその商社での営業職として業務フロー・仕事の流れ、それから当然その一番大事な根っこの部分である、会社がいったいどういう価値観を大切にしているんだろうかということを学びながら、自分なりに、それなりには妥協せずに仕事してたんですけど。


突然ですね。6月前だったと思うけども。朝出社して突然ちょっと降りてこいと。2階建ての小さい社屋でスーパーハウスに毛が生えたような、プレハブみたいな事務所ですね。2階が事務所で1階が応接スペースとでもいうか会議室というか。で。そこへちょっと降りてこいと。そこで話があると云うんで。「ハイなんでしょう」ってと言っておりたら。


「君はミスが多い」と。って言って。今までのこういうことが君の担当のところであったよっていうのを。すごい瑣末的な細くてちっちゃい事を全部メモってたのかどうかわかりませんけど、一覧表にしてを渡されるんですね。「正直このままでは困る」って言われまして。


ただ「5年かかる」って言われて。しかも社会経験があるとはいえまだ2年目ですよ。そんなもん。正直会社がどういう価値観を大切にしててっていう部分の本当に根っこの根っこの部分なんてものも測り知れないですよ2年なんて。


それはどんな社会経験積んでても。ベテランでも新卒でもわからないですよ。やっぱまだ2年っていうところなんて。


そりゃ細かいミスだってありますよね。10年働いている人間だって「あ。やべぇやっちまった」みたいなことはたくさんあるわけで。まぁそれをうまいこと自分でフォローしながら、リカバリーしながらその仕事を進めていくんで。


本当に致命傷、秘孔を突いちゃったぐらいのところのミスでない限りは、オレの場合はそれを自分でリカバリーしてお客さんとの間の信頼関係に別に傷が付かないならいいじゃないかって言うスタンスで仕事してるんですけど。その細かいところも全部突っついてきて一覧表示されたわけですよね。


そしてああでもないこうでもなって。


よく反省して来いこの野郎みたいな感じで叱責してくるわけですけど。思ったのは。でなんでその都度その都度、その問題をああだよこうだよっていう風に説明して、指導してくれないのかなっていう疑問が湧いて。


だってそれこそねOJT期間なんだから。こういうときはこうすんだよ。君はこういうふうに失敗したけれどもそれはこういうふうにやっちゃったからなんだって。だからそれはその対策として自分でどうやったらいいかって考えてごらんとかっていうふうに、その都度捕まえてもらって。あーでもないこーでもないってこうやるんだよ。とか。こういう風にミスってんだよ君は。とか。っていう部分を説明してもらえたらいいのに。なぜここへ来て一覧表にして、叱責してまで反省してこいと言って反省文というか始末書みたいの書いてこいと言ってんだろうか?と。なんでこう言ってきたいう風に行ってきたのかよく分からないなって。


で。なおかつ。


なんかどんな風にエキサイトしたのかわからないけど「今日も帰っていい」と言われて。で。週明けまで出てこなくていいって言われたんですよ。なんだこれと思って。なんですかそれ?と思って。


で。


それでちょっとピンときたんすよ。この流れはもしかして辞めさせるための手続きに入るのかなっていうふうに思ってたんですけど。まぁ多分なるだろうなってので。


どうしよっかなぁって思ってたんですけど。実は前からその会社も結構労働基準法っていうものを全然その把握してないというか知らないというか。あるものはわかってるけどきっと労働基準法の中身まで全部突っついて読んだことないんだろうな。この人達。っていうそういう会社だったんでしょす。なんせ従業員規模6名のところですからね。役員3名で社員3名ってトコロですから。舐めてたのかもしれないですけど。タイムカードないんですよ。で。申し訳ないけど残業代も出ないからとは言ってたんですけど。じゃあその働いた分はちゃんとボーナスてとかっていう一言はないわけですよ。確かにボーナス本当にショボかったんだけど。


で。なんとなく前の姉会社で労働審判とかっていうのでね、結構その時に初めてだったし、割に向精神的にもキテたた部分があたから。またやるのかぁまんどどくせーなーみたいな。正直半分あったんだけど。


隣に座ってる役員じゃない先輩社員が。たまにその先輩社員のパソコンの中パッと見ることあったんだけど。自分で出勤簿をつけてたんですよ。自分で。それは会社に提出する訳でもなく、自分で自主的につけているのを見て。なんでつけてるんだろう?っていうふうに思ったんだけど。


残業代出てないし、またなんかああいう風になっても困るなぁと思って。実はその会社でオレをクビにさせるそのトラップ。そのトラップに仕掛けられる結構前に。半年かもっと前かなってぐらいに、自分で使ってるパソコン、会社から支給されるわけですけど。そのパソコンというのは当然出勤して机に座るなり、着席するなりいきなり電源を立ち上げて。帰りは当然シャットダウンして帰って行くんですよね。っていう流れで仕事していたので。タイムカードがない会社だったんですけど。タイムカードないっていうのは非常に問題なんですけどね。そのパソコンの起動ログを出勤簿にしようと。


その起動ログから出勤簿を作るっていう、そういうツールが実は世の中に落ちてる。ってかあるんですね。そのフリーソフト。それをインスコして。出勤簿をシコシコシコシコ作って。ファイルクリーナーとか windows用のツールがあるんですけど、そういうのを使わない限り起動ログは基本的には最低でも1年半か1年分くらいは残ってるんですよ。


そこから過去1年分の自分の出勤記録、出勤簿というかまぁ正確にはパソコンの起動ログなんですけど。それを抜き出して出勤簿に変換するって作業を暇をみて一回ヤッたことがあったんですよ。


で。

 

クビにするトラップ=「クビトラップ」ですよ「クビトラップ」。っていうことにしときますけど。僕の「クビトラップ」に入る「もう帰っていい」と。「週明けまで出てこなくていいよ。と言われたその日に、「あぁダメだ。」って。だから今日までの分を全て出勤簿作って、データにして、持ち帰って、もう1回労働審判に持ち込まないとダメだな。っていうふうに思ったんですね。


話が無編集で申し訳ないけど。


その「帰っていいよ」って言われたのって、確か、木曜日だったと思うんですね。木曜日だったか忘れたけど。今から3年前だったかなぁ...確か3年前の話なんですけど。とりあえず週明けまでって言われて。月曜日出社して「かえって良い」とか「クビにしたいとかって」言ってた割にオレの机の上に仕事が残ってるんですよ。やっといたからみたいな。ていうか「クビにしたい」とか「クビにする」って言っておきながら俺にまだ仕事させるのかい?とか思いながら。


ながらね。


それを月曜日出社して。まあある程度整理しながら整理しながらも。それと並行して会社にバレないように出勤簿をシコシコと生成して。作って。とあるフォルダー中に入れて。パソコンの中に保存しておきながら。


月曜日朝ですよ。その自分の机の上にあった書類の束を整理している最中、社長がですよ。ちょっと会議するって役員2人連れて3人で会議し始めて。その会議が進むに連れてm今度はもう1人その先輩社員も呼ばれて。で。2階の事務所内にオレと事務の女性の方一人の二人きりになったんですね。「ココしかない」と思ったんですよね。


自宅から持って行ったマイクロSDカード。マイクロSDカードをUSBソケットにセットするためのアダプターというのもあって。全然今小さいですよね。本当に。人差し指の第一関節よりもまだ小さい。それを持ち込んで。それに全部の出勤簿、その起動ログから生成した出勤簿を全部コピーして移し取って家に持ち帰ったんですよ。スパイ活動の一歩手前みたいなことヤッて。その日はそれに成功して。


午後からある程度仕事に目処が付いたら下(会議室)に降りてこいと。言われるんですよ。「あ。キタな」と。


それで下降りて行ったんですよ。で。こういうわけですよ。「会社都合で」って。で。他の役員も会社都合でっていう話を聞いてたらしいんですけど。要は。「もうあなたとは働けないということになったんだと会社全体で。」って話していてって。「会社全体で。」って話ですよ。だからあの前の会社その前の会社と違って、その前の会社は経営者VS一労働者であるオレとの対立構造だったんですけど、今度も完全にあの会社。まぁ従業員たった6名ですけど。従業員5名VSまだ2年目の新入社員のオレっていう、5対1っていうなかなか凄まじいハンディキャップマッチだな今と思いながら。あぁそぉ。」って。そういう対立構造になったんですけど。


結局。


話のもっていき方としては最初に会社都合でって。じゃぁあっていう話で持っていくのかなと思わせといて。「会社都合」って言葉がポッと出たから。他の役員から。「会社都合なのか。じゃあまぁいいか」とオレは呑みけたんですけど。


その辺の話からは次ってことで。