墓碑銘。

札幌の初老を迎えた♂が、ブラック企業と戦いながら転職戦線を生き抜き、本当の友情を求め彷徨う姿を自ら語り続ける悲劇

パワハラ体験記②

退職強要とも受け取れる仕事の取り上げにあって。



そこの会社経営者とあーでもないこーでもないというやりとりをした挙げ句。朝の10時くらいからね。ウダウダ何時間にもわたって行った挙句。



15時ごろ。その日の15時頃帰っていいと言われて帰って。帰りしなに労働組合に寄ったんです。



で。



何でその労働組合にポット入ったかってか、入れたかというか、そういう思考にいたれたかというと。



とある仕事をしてて。その会社で。当時は3.11の後の復興のための仕事っていうのは結構ね北海道に舞い込んで来てて。その仕事の一環で結構大きい物件の仕事取ってきたんですよ。あの仕事できるのかできないかよくわからない社長がねぇ。



それで。



結構それがしちめんどくさい仕事で。俺の仕事それにかかりきりになっちゃったんだけど。ハッキリ言ってね。一人の手で納期に間に合わすように工程をこなすことはほぼ不可能なんで。派遣で男の子一人雇ってきたんですよ。あの社長がね。



で。



その派遣の男の子ねぇ。いろんなことを経験していて。派遣でずっと生きてきたみたいで。そういう退職強要だとか退職勧奨とか。派遣先でも「お前もう要らないから次、違う処行ってみたら?」みたいな感じで切られたりとかってよくあったらしいんですよね。



で。



その時に派遣の先輩からその札幌のユニオン、「札幌地域労組」の存在を教えてもらったんですって。で。そのやってた大っきい物件の案件の仕事終わった時に、俺、一応小さいながらも5人とが6人規模の部署のマネジメント経験とかはまぁまぁ有ったし、先輩からも付き合いの中から職場での細やかな飲み食いの仕方と言うか、仕事外での人間関係の醸成の仕方ってのも教わって生きてきたんで。



その派遣の男の子と二人でご飯でも食べに行こうよって自分の結構お気に入りのイタリアン連れてってあげて。んでイタリアンって言ってもそんなにたいして高級なところでもないけど、まぁ自分の財布がたいして痛まないところへ行って。2人で美味しいイタリアン食べながら「ご苦労さんだったねー」なんてヤッたんだけど。



その会社からイタリアンのその店に行く道すがらでね。「ココですよ。ココ」って指差して教えてくれたんですよ。ここなんですよ。って。ここがそのユニオンで給与の未払いだとか残業代の未払いだとか、会社にブラックな事された時にここに相談しに行けって先輩に言われて僕も何回か来たことあるんですって教えてくれたんですね。



で。



その言葉を「はっ」と思い出したんですね。仕事の取り上げを食らって15時頃帰れって言われたときに。それでああそうだと思って。ソッコーそこに駆け込んだら。



たまたまその日。「春の労働問題大相談会」みたいのヤッてて。



で。たまたまそこに労働組合のスタッフの方が集結してたんですね。



で。実名をあげてもいいかなと思っってるんですけど。本当に世話になったし今もそういう活動されているだろうから。ヨシネさんって言う方がいてその人がたまたま電話は取ってくれて俺の相談に乗ってくれたんです。



そういうその退職の強要を受けたっていう経緯と。こういうふうにされたんだって話をして。そしたらヨシネさんがこれはもう完全なる退職強要だしパワハラだって。これは労働環境をちゃんと整えてもらうっていう義務もあるし。労働基準法上非常に問題のある行為だから、ちゃんと団体交渉しようって言ってくれたんですね。



先ず手始めに交渉の前にこういう書面を書きなさいって言われて。どういう書面かというと。



労働環境を整えなきゃいけないっていう使用者としての責務を果たさないということだろうから。君は労働基準法違反である。と。だから直ちに是正しないと団体交渉をしに行くぞっていう脅し文句を書けと。



で。その時にその「札幌地域労組」の名前を使っていいからって。言われて。それでその文面で書いて。なおかつそれを内容証明で送って。結構高いんですよ。内容証明って。配達証明まで付けると。




で。送りつけてやったわけですよ。わざわざ。まだ籍残ってるし働いてるから、それを別に職場に持参しても良いわけですよ。職場に。



ただそうはしなかったんですね。これが後々意味が出てくることなので、後で労働審判で訴えるということの体験談というか、how to 的なものもこれから書いていこうと思うので、そこで何でこれが意味のある行為なのかっていうのを解説していこうかと思うんですけど。



まぁとにかくそういう形で、内容証明で送りつけてヤッたんです。わざわざ。手で持ってキャ早いんですけどね。



で。「これ何?」って言うんですけど。「『これ何?』じゃなくてそういうことだから」って。



それで。しかも内容証明で行ったから「ん?」って思ったんでしょうね。思ったのから思ってないんだか知らんけど。



一応。その労働組合も実在するものかがパパッと調べて分かったんでしょうね。それで書式もそれなりにキチッとしてるし。内容証明でなくてもらったらちょっと「ん?」っていう内容かも知らんけど。



そっから確かに休憩室で待機っていう職務からは免れることができたんだけど。結局でもねー、じゃあ何の仕事を与えられたかというと。



会社の周りの土地に生えてる草むしりをやれ。とか。未舗装の部分が酷いから材料渡すから簡易舗装してくれ。とか。そんなんばっかさせられて。結局。本来の製造業である生産業務とは関連性の一番低い底辺のすごく些末的な。



いわば。



野球部の新入部員が球拾いさせられているとか、ボール磨きさせられてるとかっていうレベルのものよりも。さらに瑣末的で、別に社員とか従業員がやらなくてもいいよなっていうような内容の。そういう仕事ばっかり渡されたんですね。



で。



あまりに是正しないし。やっていても。これもアカンはと思って。もう一回ヨシネさんに連絡を取って「○☓△でこういう仕事をしかさせられてもらえてないんだけど。」って言って。よーしやるか。んじゃって。団体交渉しよう!って。



で。団体交渉して。困るんだけどって。ヨシネさんと一緒に。ちゃんともう1回是正して、結局なんだかんだで人が少ないのは間違いないんだから。製造ラインのどっかにでもキチッと戻して。本来の業務の中のその歯車として噛み合うような、そういう役割を与えなさいと。



っていう団体交渉したんですね。いっちょ前に向こうも向こうで雇ってる社労士連れてきて。なんかいろいろやってたんだけど。結局、居たけどその社労士。ただ座ってるだけなんですよね。



彼だって。特定社会保険労務士でも無い限りそういう労働問題に強く踏み込めないんですよね。特定社会保険労務士であってもできる労働問題の金銭的なトラブルっていうのは弁護士の専権事項から出てないのが実情なんで。

 

ちょこんと座って黙って聞いてるだけなんですけどね。何も言えないんですよ。言わないんですよ。脅しのために連れて来たのかわからないけど。



脅しもなにも。こちとらね伝家の宝刀があるわけですよ。それはなにかったら。やっぱりどう計算しても給与がちゃんと支払われてない事実。休日出勤、残業時間に対して割増賃金が払われてないということをはっきり確認したんです。



なんでねそんなにその退職強要に至るまでになったかったら。結局それも因果応報で原因がないわけじゃない。それは何なのかったら。ちゃんと給与が支払われたないじゃないかっていう処で。



特に冬場とかなぜかすごく忙しくなるんだけど。その忙しい冬場の繁忙期の休日出勤と残業の強要をものの見事に断ってやってたんですね。俺の側が。なぜならちゃんと時間外が支払われてないから。



支払われてないなら支払われてないでも結構だけど、その頑張りがボーナスに反映されるかって保証もないんですよ。そういうことも明言してないんですよ。



しかも。



計算したら実は休日出勤とかない月でも給与がなんか変に安いってことに気がついたんですね。実は未払分の賃金が発生しているというのをその退職強要を受ける半年以上前から掴んでいたんですね。半年以上前どころか、入った時からなんかちょっと少ないなぐらいに思ってたんですけどね。



彼らがどうやって少なく給与を計算してたのかっていうカラクリはまた今度書こうと思うけど。



で。結局。



給与がちゃんと支払われない仕組みなんだから。こっちだってちゃんと賃金の支払われない休日出勤とか残業とかに付き合う必要は一切ないわけですよ。



ただ。



どうも会社内で自分の気に食わない社員とかに対してまで残業代なんか支払う必要ねえじゃねえかっていう事をやり始めたんじゃないかなと。途中から。



実は俺が退職強要を受ける前に、10年選手でその製造ラインの中で本当に中心的な人で、本当に技術的なところもすごい秀でてる人がいて。その人もそのきな臭い匂いを嗅ぎつけて途中で。残業とか土日出勤とか実際に一切断ってたんですね。



ただその人。オレと違ってまだ優しいなと思ったのは。本当に繁忙期になったら「これ回ってかねーなー」っていうのは分かってたから繁忙期のごく一部の祝日だとか土曜日はこ出てやるよって、出てたんだけど。結局でもその人も残業代出てないっいうのに気がついてたからやっぱり必要以上にサビ残には付き合わなかったんですね。



そしたらイキナリ突然呼び出されて。なんか難癖つけられて辞めたんですよ。「じゃあ辞めるわ」って。潔く。俺は「辞めるよ」とは言わなかったんですよ。君の思う通りなんか絶対させないと思ったんですね。そこがその彼と俺の違うところだったんですけど。そういうのもあったんですよね。




で。話が元に戻って。



要は。団体交渉して。改善しなさいと。で。少なくとも団体交渉自体は5月連休前ぐらいにヤッて。1ヶ月ないし2ヶ月経たない内にその改善計画っていうのを立てて俺と交渉しろと。もう1回。で。その団体交渉の結びにその団体交渉中に解雇したりまた退職強要としたら、これ完全なる基準法違反だからね。っていう一筆文句書いて。それでヨシネさんはその場を〆たんです。



で。お互いに ICレコーダーでその模様は録音してて。それで。一応一段落が付いたかのように思えたんだけど。実はまだその先が有ったと。



まぁその先ってのは何なのかったら。最終的には労働審判に至って。未払分の賃金プラスアルファーを搾り取ったってことですね。その会社から。ついでに自己都合退職じゃなくて会社都合にしろという要求もシッカリ呑ませて。