墓碑銘。

札幌の初老を迎えた♂が、ブラック企業と戦いながら転職戦線を生き抜き、本当の友情を求め彷徨う姿を自ら語り続ける悲劇

労働審判そして今度は騙し討ちに。

労働組合で団体交渉をしてもらって。


環境改善の要求を団体交渉でしたというところまで前回は書いたかな。


その「札幌地域労組」ヨシネさんって方にものすごく世話になって。で。団体交渉してもらい。それを以ってして一応勝手ににクビ切れない状況に持ち込んだんだけども。


確かゴールデンウィークの前に団体交渉したんだけども。その労働環境改善要求の回答が得られないまま、確か6月入るか入らない頃ぐらいまで何の音沙汰もなかったんですね。


それで。オレは次の手を打ったわけですね。次の手という②で話したけども。要はちゃんと賃金払われてないんじゃないかっていうところをザックリだけど計算して。


で。


一応これなら取れるかもしれないなと言う額を算出して。ザックリで。最初の計算では大した額じゃなかったんで。これぐらいだろうなっていうところで治まってたんだけども。


まぁね。そんな話を弁護士のもとに相談しに行って。大体これぐらいかなって言ってたんですけど。


あのいざその労働審判に映るにあたって、タイムカードを弁護士照会で出せと。出せないんなら基準局行くけど良いかい?みたいな形で合法的に脅したんだろうけど。弁護士の職権を使った恫喝ですね。…をその職場に対して行なってタイムカードを巻き上げたわけです。


タイムカード巻き上げた上て再計算をして。残業代の未払分請求というのは決まってはいるんですよね。請求できる額ってのが。払われてないものに対して倍額請求することができるし、遅延利息。支給が遅れてる事に対しての利息を請求することもできると。


で。どこからどこまで残業代かっていうのは、時間外は全部残業代なんて。言えば時間外手当とかって言いますけど。8時半始業なら8時半前にタイムカードを打刻したら、例えば8時15分なら。8時15分から8時30分までの間もう当然これ時間外なんで当然手当付くんですね。


で後ですね。あのなんで少ないのかっていうのも突き詰めて考えたら、実はその給与として支払うべき時間の計算っていうのがあって。実はそれはですね。1日単位で1分刻みで計算しなきゃいけないんですよ。本当は。


1分刻みで計算して当月の合計時間を出して、端数の時間が出るんですけど。たしかねそれは30分までなんです。会社側が切って良いのは。だいたい切り上げるんですけどね。問題に有ったら不味いので。時間を30分単位で切り上げて計算する。それが労基法上の賃金計算に則した計算方法。


そのパワハラを受けた、退職強要を受けたその会社の給与の計算は、一体どうしてたのかというと。


30分に満たない各日の勤務時間を全部切り捨ててたんです。なんで。それは積もり積もるとなかなかの額になるのと。あとはやっぱり祝日出勤、日曜日出勤、土曜日出勤分も出てない。もちろん割増なんてなってるわけもない。ここが問題だったんですね。


で実は。タイムカードを巻き上げて計算してみたと。(弁護士の先生が。)計算してみた結果。実はオレが概算で出した額よりも2倍近い多い額が請求できることが判明したんですね。


それで最初当初言って多額だと弁護士さんも「んー。」って言ってたんですけど。弁護士さんもね割と「お。」っていう、これなら仕事にしてもいいかなみたいなレベルだったんで。その弁護者さんもオレの仕事を受けてくれたんですよね。


で。


労働審判に持ち込んで。未払分の残業代請求っていうものを狙いながら、で。労働環境改善を要求するっていう労働審判を申し立てたんです。


ただなんで相手も退職強要にまでいたるかったら。要は居なくなって欲しいということだろうから。まぁそれはねぇ。オレしょうがないと思うんですよ。そういう風になってしまうというのは。オレの能力が云々とかと言う前に、双方が、使う側使われる側に合う合わないが当然あるんでねぇ。結局人間ですから。適正とかの前に社風と働く側の職業観の違いもそうだろうし。


とは言っても自分の名誉のために言っておきますけど。だいたいいろんな仕事をはしてきたつもりで。ああいう仕事を別にそつなくこなす自信はあるんだけど。まぁどっちにしても、信頼関係が崩れてしまっているから。雇用者使用者間でそれに対してうだうだ言ったところで仕方ないんですよね。


そこはやめるならやめる、そのやめてほしいならやめてほしいで、「退職強要」ではなく。「退職勧奨」で。「やめてもらえませんか?」と。それを適法に進めてもらった上で、つまりは退職に向けての交渉っていうのは適法に行われて然るべきものを。こういう風にしたんだから。もしやめて欲しいというのであればそれを交渉したいのであれば吝かではないから、会社都合にした上で、未払分の残業でも支払えと。


そのうえでプラスアルファの額もよこせと。当たり前なんですね。会社都合なんだから1ヶ月分出すと。そうすると残業代の未払い分ですらも結構な額に膨らんでたのに、さらにそこに会社都合にして1か月分を出せと話しになったのでまあまあの額になったんですね。


それでまあ弁護士さん的にも費用も賄えたしまあまあの争いになったんで受けてくれるって話になったんですよね。


で。労働審判に関するハウツーというか。まぁその時こういう風にしたっていうのは、詳細は後でまた書こうかなと思うんですけど。


皆さんは弁護士を雇っていうことに対して結構な額がかかるんだろうなっていうふうに思うんですよね。何故か。それはそうなんですよ。争う事件によって値段って決まってて。


で。

 

弁護士というのは当然その地方の弁護士会に所属するんですよね。私の住んでる札幌は札幌の弁護士会てのが有って。そこに所属しないと弁護士としての活動ができないようなシステムになっているんですね。


その札幌の弁護士会の中でもこれぐらいの額取りなさいみたいのはちゃんと決まって。


で。


労働紛争の場合は着手金10万円の経費5万。その弁護士さんはなかなか紳士的な人で。ただね風貌が赤かぶ検事みたいな感じで。「えっ。大丈夫か。この人。」って感じだったんですけど。しかもあんまり労働紛争に関して詳しい人じゃなかったみたいで。


なんとなーくで選んで、なんとなーくで頼んだんですけどね。今にして思うとすごい正解だったなっていうふうに思います。その弁護士さんで。


その弁護士さんの名前は後でまぁ公表してもいいんですけどね。


で。


さらに。会社から未払い残業代だとかいろいろを解決金ってカタチで巻き上げるんだけど。巻き上げた金額の成功報酬を7%(その弁護士さんは)とられるので。


まとめると。


15万+巻き上げた金額の7%合わせても弁護士さんの懐に入ってくるのが20万~30万ぐらいじゃないと、やっぱねー弁護士さんも嫌がるんですよ。仕事やっぱ受付たくないんですよね。ただ弁護士さんも実は法律で縛られている部分があって。そういうふうに依頼を受けたら断っちゃいけないっていうのがちゃんと弁護士法に書いてあるんですよね。


だから嫌ですとかできませんと絶対言わないはずなんだけど。それでも断る弁護士さんがいるのも現実だったりするんですよね。あのぉちょっと案件いっぱい抱え過ぎているんで無理ですみたいな。


なかなかに敷居が高いはずなんです。普通の人からしたら。問題解決の為に弁護士を雇うというのはね。


ただ。お金の面でいうと。実は弁護士を雇う上で便利なシステムってのがあって。「法テラス」っていう弁護士にかかる費用を後払いにし、しかも割賦払いにするなんていうシステム・制度があるんですね。


ただこの法テラスを使ってもいいですか?っていう許可を弁護士さんにいただくっていうのと。なんで弁護士にいちいち許可というか断りを入れなきゃならんかって、法テラスを使える弁護士になるためには研修だと色々受けなきゃいけないらしくて。で。法テラスに登録しなきゃいけないとかというルールもあるらしく。法テラスを使いたいという場合に、いいよって言ってくれる弁護士だと、なかなかその選択肢が絞られてくるので。


弁護士さんて本当に、なかなか捕まらない時期は捕まらないんですよね。時期的にね。


ただ。お金で何となく困ってる人は。弁護士費用も雇えねー、費用が賄えないって人は法テラスという制度があることは覚えていてほしいなと思うんですね。


で。オレもこの法テラスを使いました。やっぱりお金なかったんでね。で割賦払と言っても巻き上げた金額から後で精算するんで。結局最初に投資するお金ゼロなんですよ。法テラス使うと。確実に巻き上げれるんだったら。


これが。もっとみんな気軽に労働審判で訴えたほうがいいですよっていうところなんですよね。労働審判は副業だっていう風に捉えてるんですね。オレは。今のご時世、終身雇用制っていう制度自体も崩れて。しかも今、2019年現在で完全に労働市場自体は完全な売り手市場になってて。企業は人材確保するだけでも精一杯なんですよ。そういう状況下にあるから。どんどん人も辞めるし。それでもなおもこういうブラックな会社は残ってるんだけど。


今、転職を考えてて今の会社との信頼関係なんとどーでもいいやって思ってる人は、残業代が特に出てないようなブラックな職場にいる人は法テラスを使って労働審判をするっていうことを真剣に検討した方がいいんじゃないかなって思いますね。副業です。副業。


特に。


退職金でないとかっていう会社に働いている人は、退職金代わりに一発ヤッてしまった方がいいです。労働審判。法テラス使ってね。


あのびっくりするぐらい割とびっくりするぐらいの額のお金もらえます。ただねそのためにいろいろ準備しなきゃいけないこともあるし、その会社と当然戦わなきゃいけない部分があるので、やっぱり精神的に、パワハラ受けて結構萎えている時にさらに会社と戦うだけの根性があるっていう人はなかなかいないかもしれないですけど。


でもそれをやっても余りあるぐらいの額は人によってはもらえます。ちゃんと。だから諦めないで労働審判っていう手を使ってちゃんともらうものをもらった方が良いです。


それぐらいやらないと結局ブラック企業のそういうパワハラとか退職強要、労基法違反ですよね。なくなっていかないし。みんなのためにというよりは、受けた本人もそれで本当にいいんですかっていうふうにも思いますオレは。


オレは自分で思ってました。こんなことまでされてみたいな。で。やっぱりそれはお金に転嫁して今までそうやって辛い思いしたんだから。やっぱりねどっかで穴埋め。自分それもしなきゃいけないんだけど。いっぱいお金もらって。旅行しに行くなり、自分が前々から欲しかったものを買ってみたり。そういうふうにその自分の受けた心の傷をある程度癒せるように。そういうふうに使うための金額だっていうふうにオレは思ってます。これはね絶対必要だと思います。


こうやって労働審判を使って会社と渡り合うという手立てを知ってるか知らないかっていうだけでやっぱブラック企業で働かざるを得ない地域。特に札幌なんてほぼほぼ100%中小企業の集まりで。多分ねオレの感覚でいうと、おそらく札幌にある中小企業の8割方はブラック。なんだかんだでブラックな局面があるんだと思うんですよね。そのブラックな会社と渡り合っていくっていうところを考えたら。労働審判で渡り合っていくというこの技術ですね。ある種の。技術を身に付けた方がいい。


中小企業を渡り歩いてサラリーマン人生を謳歌するために必要なスキルというか。方策だとオレは思いますね。


で。


どうやってその労働審判で渡り合っていくのか。っていう部分はまた次の機会に書こうかなと思いますね。


で。

 

1社目まあそういう形であの退職強要を受けて。仕事も取り上げられっていう風な目にあったんですけど。その後ですね。また転職活動して新たな職場を見つけるんです。


で。それはその退職強要を受けた会社の扱っている商材と
当たらずも遠からずみたいな。ちょっと同業でもないけど
。扱ってる商材は似てるんだけど。扱っている商材は似てるんだけどお客さんたちは全然違うっていう、そういう商社に縁あっていくことになるんですね。


でなんてことはない蓋を開けたらその会社でもトラブって。今度は退職強要じゃなくてだまし討ちですね。

 

会社都合にしてやると。「だから辞めなさい」みたいな。その返事というのもイキナリの話だろうから、今日その話持ち帰っていいから。一日考えて明日答えくれみたいなこと言われて。


翌日行ったら自己都合退職にさせられたという騙し討ちを食らったっていう話なんですけど。


その商社に入って。面接の時に言われたのは。多分一人前の営業職として外に出れるようになるのは5年はかかるだろうと言われたんです。実際そうだろうなと思ったんですよ。それねどんな商社行っても入ったら1年生ですから。どんなに年食ったって。どんなに経験があったって。しかもすごい特殊なもの扱ってて、特殊な仕事の仕方だったんで。一般的な営業職には変わりがないんだけどね。


それぐらいかかるだろうなって自分でも思ってたんですよね。オレね人並みにちゃんと仕事はするんですけど。するというか出来るんですけど。ただやっぱりなんか物覚えは良い方ではないので。なんでかと言うとやりながらいっぱい疑問が出てきちゃうんですよね。その度に手が止まっちゃう。これどうしたら良い?こういう時どうしたら良い?こういう時どうしたら良い?って。まあそういう細かい性格なんで。


それがある程度慣れてくると、自分で言うのもなんですけどそういう細かいトコロにポンポン気がつきながら仕事をしていくので。ある程度の精度を保っていろんな難しい局面にも対応できるんだけど。で最初のうちってこれって何でだろ?これって何でだろ?って非常に多いんでね。その度に手が止まると。なんかどうもそれが気に食わないのかなぁ…だと思うんですけどね。

 

その商社。さじ加減で仕事してるみたいな感じのところもあって。「こうやってやるんだよ」って言うから「こうやってやるんだ」と思ってその通りやってると。「違うんだ」って言われることが多々だったんですね。その度に「今回はなぜ違うんですか?」って聞いても合点の行く回答が返ってこないんですね。さじ加減というか阿吽の呼吸で仕事をしているところがあって。


最初に退職強要を受けた会社はものづくりの会社だったんですけど。かなり職人さんの腕の如何によって品質の良し悪しが決まるみたいなところがあって。割と匠の世界みたいなね。


と転職した入ったその会社も、別に全然その営業職だしものづくりでもなんでもないんですよ。なんだけど。こういう時はこっちに頼むもんだみたいな、仕入れ先というか仕事をお願いする下請けさんみたい所があってその選択の仕方に色々とあるらしくてそれがねよくわからなかったですね。最後まで。


だから、こういう時ってどういう時ですか?って聞いても、その質問自体が気に食わなかったんだろうなっていう。回答を聞いても結局、合点がいかないというか、理屈としてそこに一貫性を感じないんですね。そういう部分が多々あって。


仕事を教わってたのはそこの会社の社長なんだけれども。自分のやり方と全然違う進め方になるわけですよ。オレがやるとね。その社長曰くね。だけどオレはねぇ基本的に教わったことを教わったとおりにしかやりませんから当然。意味もわからないのに踏み外したことをしないんだけど。それが自分で見てて自分が教えてやったもののはずなのに違う風に動いているっていう風に見えてるんでしょうね。


そんなこんなで会社側と私の側で信頼関係がきちんとできなかったからというのもありますね。


で。それと同時にこれもう完全に向こうの勝手なんだけども。その社長が体調崩して。平たく言うとガンになったんですね。で。もうねぇそんな長いことこの会社に居れないと。その会社自体をどうするかって話になった時に。その会社にナンバー2っていう人もいたんだけど。そのナンバー2もね会社経営自体には全然興味なくて。「俺が継ぎますよ」なんて声を絶対あげるような人じゃなかったし。


オレと1歳ぐらいしか年離れてない先輩社員も居たけども全然若輩だしそんな会社経営だとか分からないから。その人に任せるわけにもいかないみたいな声もあったんでしょうね。あと実はその会社。資金繰りが悪化した瞬間があったらしくてその瞬間にとある大っきい会社の傘下企業みたいになってたんですね。で結局本格的にその大っきい企業に全部事業を渡しちゃうっていう流れになってしまったらしくて。


そこでオレの存在がは要らないと。いう話になったんでしょうね。当初は総勢6人だったけど。6人で何とかうまくやっていこうという風にしてたんだけど。まあ創業経営者の体調不良。それから代替わりに失敗したとというところと。で。人員がをちょっと多くなるし。こいつあまり育ってきてないから切ってしまえ。という話になったんだと思いますよ。


そういう風になってしまって。


結局ね入った時5年かかるっていう、5年っていうその期間の前に会社の都合でそういうふうにものを考え始めて私を切ろうとしたわけですよ。


で。


まあいいんですけど。それは会社都合なわけで。会社都合は会社都合で人をやめさせる場合の作法というか。労働基準法上でいうちゃんとしたやめさせ方ってのがあるわけだから。それはね。ちゃんと則って辞めさせてほしかったのに。最初にもうザクッと話の結末を書いたけども。


で。


仕事上のちょっとしたミスに難癖をつけて。それでなんかお前反省文書いてこいやごルゥあとかって言われて。


で。


「3日謹慎な。」って言われて。それも謹慎ですからねぇ。
また仕事の取り上げというか、出社拒否というか。それも言うなればパワハラですからね。なんとなくね。ああこれ謹慎が云々という段階で、多分「やめろやコノヤロー」って話になるだろうなぁと思ってはいて。


細かいミスに難癖をつけてというところでわざわざちゃんとリストに作って用意してたんですよね。暇だなぁ。別に全部自分でリカバリーしてやってきたことだし。それ別に他の社員の人も日常的にやってるようなミスなんですけどね。それに対して反省文書いて来いって言うから。まあこういう話にもなるだろうし。いちいち1件ずつ個別に採って各論的に反省文を書いてもしょうがねえだろうと思ったから。まあ総じて「こういうミスが起こるということに対して云々」っていう形で総論的に書いて。


大体にしてね。読む側だってそんな大量な反省文というか始末書というか。目通してらんないでしょ。20枚ぐらい書かなきゃならないですよ。あれ個別で全部書いてたら。だからA4に1枚にまとめて。「赫赫然然で云々」って書いて提出したんですよ。


やっぱり案の定ね。やめさせるって話はその謹慎中の3日間のうちに全部決まってたらしくて。だから始末書書いて申し訳ありませんでしたっていうふうなことを書けば、「じゃあ君は次から一からやり直そうな」って話は絶対にならなかったわけですよ。結局その謹慎してた3日間の中でオレのだまし討ちの「クビ」っていうのはあの会社内全員で話が成立してたんだというふうに思うんですね。